プラスチックレンズってどうなってるの?
■構造の特徴
プラスチックレンズは、基材の上に何層ものコートが施されて出来上がっています。
その為に使用環境や取り扱い条件によっては、キズが付いたり、コートがはがれたりします。
「キズ」「ハガレ」「ヤケ」などいろりろな事が使用しているうちにおこります。
快適に使用していただくために、プラスチックレンズの性質をよく理解して、安全で正しい取り扱いをお願いいたします。
基材
レンズの根本になる材料です。
超薄型材料になるほど耐久性に欠けます。
レンズにはそれぞれ特長があります。
お買い求めの際に長所、短所の説明をさせて頂いております。
プラスチックレンズは熱に弱いんです!
プラスチックレンズは熱に弱いです。
高温になる場所では、装用や放置は避けてください。
60℃以上に加熱されると、レンズコートにびび割れをおこすおそれがあります。
夏場の車内(ダッシュボードや小物入れ)は厳禁!
サウナにメガネをかけてはいるのもダメです。
●ひび割れの仕組み●
加熱されるとレンズ基材とハードコートは膨張します。
反射防止コート、撥水コートなどは膨張しません。
このため基材とハードコートに引っ張られる形で、コートの「ハガレ」ひび割れの原因になります。
加熱されるとレンズは下記の画像のようになります。
レンズのコートがこうのようになってしまえば、レンズ交換するしかありません。
■クラック
レンズ表面に見える無数の細い線が「クラック」と呼ばれる現象です。
■カン
び割れ(クラック)のある状態でさらに加熱すると、フレームが圧力となり「カン」の現象になります。 こうなるとレンズが破損をする場合もあります。
メガネのお手入れで注意していただくこと
毎日使用するメガネは、いつも綺麗にしておきたいですよね。
メガネは顔の一部だと思ってください。顔は皆さん毎日洗われますよね?
メガネも同じで一緒に洗ってください!
はじめにメガネ拭きを使用するのではなく、「洗う」これが先です。
水分はテッシュペーパーで必ずふき取ってください。ゴシゴシと力入れて拭かないでください。
自然乾燥はダメです。水ヤケの原因になります。
■硬い異物によるキズ
服やタオルなどで空拭きするとこうなります。
メガネ拭きだけでもなる場合もあります。
メガネ拭きも洗う、メガネも洗うで注意してください。
■コートのハガレ
多数のキズやクラックが入ったレンズのコートがはがれていくと、こんな状態になってしまいます。
こうなる前に取り扱いの改善をお願いします。
硬い異物、チリやホコリなどが付いた状態で、メガネを拭くことは「キズ」「ハガレ」の原因になります。
レンズに付着した科学製品・薬品はレンズの天敵
プラスチックレンズには何層ものコートが施されているとご説明しました。
このコートに悪影響になるのが、アルカリ性や酸性の洗剤の化学薬品、また整髪料などもレンズにはよくありません。
そして最近多いのが、薬品(目薬)によるコートはがれが多いですね。
目薬を使用される方は注意してください。
点眼後15分程度メガネをかけない、すぐにメガネを使用しなければいけない場合などは、お手すきになってからメガネを洗う事をオススメします。
■科学製品・薬品付着によるシミ
■化学製品・薬品付着によるシミ状のハガレ
※多い事例をご紹介しましたが、ご理解していただく一例です。